まずは観てもらった方が早い。
まるで小説のような斜め上展開、しかも私の職業も絡むので感心しきりでした。
Youtubeへ飛びます。

私も何度もこういう相談を受けています。
100人中100人が「ダメ男だ別れた方がいい」というのに、恋という盲目に侵された女性はまったく聞く耳ないんです。
余計に「この人には私しか居ないんだ!」と謎の使命感を燃え滾らせて、意固地になり、その男に執着する。
だから私は恋愛相談乗らないんですよ。
酔っ払いに酔っぱらうな!言うようなものだから。

でも斗司夫は違った。
そんな彼のテクニックを後学の為に書き起こしたいと思います。

まず、人の相談に乗るときの悪手(アクシュ)
1.聞いてる最中に「間違ってる」と口を挟む→マウント
2.こうすればいいに決まってる!→コントロール
3.さぁ、どう言ってやろうか…→先走り

割と男性に多いですね。理論的に解決方法を求めようとするから。
あとマウント好きだし。
夫にDMに変なの来る悩みを話した時、私はその内容がいかにおかしいかを聞いてほしいのに、即
「ブロックすればいいじゃん」
でした。2ですね。
過程を聞いてもらい、共感を求めているのに、台無しです。だからお前はモテない。

3.は聞いてる最中から1か2を言おうと思考を巡らせているんですね。
頭がいい人に多いと言いますが、頭がいいのと人格的に優れているかはまったく別なので。
私も傾聴を学ぶ前まで3の傾向がありました。

悪手にならない為に。
1.自分の思いつく答えはすでに検討済
 自分の事ですから、色んなパターンは考えている。
 浮気する彼氏と別れた方がいいと思ってるけど…

2.なのになぜ聞いてくるのか?
 別れる踏ん切りがつかないというのはもちろんある。
 
3.普通の答えで納得できない理由
 別れたくないから、第三者からフォローが欲しい

2と3に関して。相談する時、情報をチョロだしする人がいるそうです。
言いたくない事、自分に都合が悪い所、目を反らしたい所は最後まで隠す。
なので相談してる人を疑う癖がついたそうな。

どうでもいい事を最初に言うから、相談される側もそれが主題だと思う。

ゆっくりと相手の話に耳を傾け、確認するように相手の言葉を反復すると、本音が聞きだせるそうです。
言いたくない事→核心を引き出す。

例え話します。
「彼氏が浮気している、別れた方がいいか?」
これに対して、普通の答えは「別れたら?」です。
そんなことは1で本人も何度も考えたでしょう。
でも2と3。納得できない理由がある。
これ、上記したフォローが欲しいとは違ってきますよ。

相談者は自分に都合の悪い情報は無意識に隠す。
別れられない理由はなに?
好きだから?結婚まで考えているから?
傾聴していくとですね、次第に矛盾(違和感)が出てくるんですよ。
「彼は何でも買ってくれる」
「平日の夜しか会えない」
「結婚を前提に付き合っているけど誤魔化される」

隠している事実=実は不倫関係。

つまり、彼女から見れば浮気(本妻有り)している状態を承知で付き合っているんです。
だけどいつまでも妻と別れてくれないから、浮気と称して相談してきた。
でも不倫とは言いたくない。←不都合な事実

こんな感じですね。わりとありますよ。
何か隠したい事がある、嘘をついている方は流石に分かってしまいます。
分かったうえで騙されておくんですが。
そこまで踏み込むのは私の仕事では、時間外労働に等しいので。

ただ腹を割ってくれない相手への鑑定の制度は、かなり落ちると思って下さいね。
濁ってよく見えないンだわ。

動画内容に戻りまして…
簡単に言えば、50代バツイチ女性が将来を考え結婚したい相手を探している。
紹介で大学時代の知り合いの男と、借金があるのを承知で付き合う。
男は結婚に逃げ腰、叔父叔母に貸しがあり将来介護があるから…という。

同居したいから婚活しているのに、いつまでも同居出来ないとゴネる男と付き合っている。
でも別れたら、彼にダメージが…可哀そう。

本音は、別れたくない。
相談文は二つのタイプに分かれる。
1.「自分も悪いかも…」を少し混ぜる。
2.弱みをまったく見せたくない。

相談者は2のタイプ。
まぁ、文章の端々に「恋人に立候補してきた」と上から目線があるので、プライドも高いのでしょう。弱みを見せない人間はそういうものです。

可哀そうだからとカッコつけてるけど、感情的に別れたくない。
建前に縛り付けられる。
焦り、別れなきゃ…でも別れたくない。
時間がどんどん迫っていく。

「新聞に相談出さないようなタイプ」と推測されていますが、じゃあなぜ投書したのか?
周りに相談しても「別れろ」言われるだけだからでしょうね。
「悪手にならない為に」はすべて考えている。
その上で、自分に都合の良い改善策が欲しい。

斗司夫のすごいところ。
普通は「彼はダメ男」と直球で言っても聞く耳ない。
「借金あると分かっていて、付き合ってあげたあなたはすごい、素晴らしい女性だ」

褒めたー!!

持ち上げて、彼女の心にぐぐっと接近した上で、彼がダメ男だと分かってもらう。

「寛大で素晴らしい女性であるあなたに、その男は相応しくない」
これはプライド高い女には直球で効きますね。すごいわ。失礼ながらこの容姿で8人と浮気していただけの事はある。

サイコパスだからこそ、心にもない誉め言葉が言えるんでしょう。
私は思ってもない事言えないので、無理ですもん。

一応別れろと進言しつつも「ダメ男との恋愛を楽しみたいならいう事はない…」と逃げ道を用意しているのも凄い。
あくまで下手に出て、相手の尊厳を尊重しつつ…実質的なアドバイス。
斗司夫「借金がいくらか、叔父夫婦に会うなど事実確認をして欲しい」

なのに、相談者は彼はそんな男じゃない!と納得しなかった。

そして占い師の所へ(爆)

占い師「いくつも嘘をついてる悪い男だ」
斗司夫の事より占い師の言葉を信じ、ようやく事実確認したら男が更に嘘を大きくしていき、一気に冷めた。

斗司夫さんの、「所詮僕は占い師には負けるんです!」と素直に敗北を見せている所に好印象。
女は雰囲気に弱い所があるので、理路整然と解決策を言われるより、満月に彼の名前を書いて水に浮かべて沈んだら別れる…みたいな方を信じるんですよね。

親友の心の籠った一言より、大天使召喚系のチャネラー信じるみたいな。
そして事ある度にオラクル(ご神託)を受けにいって、自分の考えを持たない依存人形の出来上がりと。
かつてのワイや。

相談者は「こんな人とは思わなかった、そういえばあの時も…」と思い出し怒り。
恋というフィルター外れたら、彼氏の悪い所を言い連ねるのあるある。

斗司夫最後にやっと本音、
「自分の判断力を呆れろよwww」
が聞けて良かったです。

「呪いをちょっと外す」
は分かります。悩む人は自分の妄想に囚われている事があるから、視点をちょっとずらすだけでも呪いが外れるんですよね。

「愛ほど歪んだ呪いはないよ」by五条悟
まぁこれは愛じゃなくて恋(エゴ)だけど。

私、酒飲めるのに飲まない理由は恋愛をあまりして来なかった理由と同じなんですよ。
自分が自分でなくなるのが嫌だからです。
第三者が関わる感情に、自分を侵されたくないんです。
酒のように普通の判断が出来なくなるじゃないですか。そんなん嫌や。

大半の恋愛がただの恋なんですよ。一方的でエゴ。
「ここまでしてあげてるのに、相手はしてくれない」
この動画の相談者も、
「結婚して欲しいのにしてくれない」
が不満で、でも別れたら次がないと思っている不安や恐れを、「可哀そうだから」と自分のやさしさだ!とすり替えてる。カッコつけているわけです。

「結婚なんて責任は負いたくない、お前とは遊びたいだけなんだ…」という男への尊重はないわけです。
まぁこの男、奥さん居るでしょうね。
自宅に絶対呼ばないマンは十中八九そう。
斗司夫もそれ分かってて、叔父叔母の所へ乗り込めと言ったのでしょう。

これが愛なら、不倫でも借金肩代わりしてでも後悔はない。
犠牲になっても幸せだと思える、本当の愛を持った人なら相手を変える力があるでしょうね。
滅多にいないけどな。

なんで恋が「堕ちる」モノかというのを再点検してほしくもある。
愛に堕ちるとは言わないよね。

恋愛に対してこんな冷ややかなスタンスなので、恋愛相談全面禁止にした理由、おわかりいただけただろうか?
酔いと一緒ですから、楽しめばいいと思いますよ。ただ、

私には相談してこないでね。

斗司夫よりミンティアよ。


にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 癒し・ヒーリングへ
にほんブログ村

開運カウンセリングランキング

西洋占星術ランキング

明日募集します~







脱走後、水分摂らない猫の為にちゅ~るが消費される…わざとじゃあるまいな。