ネタバレありのあらすじです。

当時物凄い人気で二期を求める声も高かったですが、まさかの今になって。
驚きと一緒に期待も高まりました。

家事しながらだったのでちょっと読み込み甘いかもしれませんが、私の感想です。
まずみくりが就職してたのにびっくり。
大学院まで出たのに就職出来ずにこじらせていて、家政婦して契約結婚…までが前回でした。
なのにあっさり就職してる!しかもなんかホワイトっぽい所。
それ就職した時点で契約結婚解除でいいのでは…と思ってしまった。

そして妊娠。あれだけ計画計画煩かったのに避妊しとらんかったんかーい✋
その流れで籍を入れて、理想としていた夫婦別姓は脇にポイ。

ツワリが酷くて家事が出来ない描写…。
「妊婦はこんなに大変なんだぞ!」
と伝えたいのは解かるのですが…
私も凄くツワリ酷くて惨憺たるものでしたが、それを人に理解してもらおうなんて思わないわけで。
だって人は自分が体験した事じゃないと、共感なんて無理だから。

ましてや男性、世の夫たちに向けて、
「こんなに大変なんだから!」
と伝えるって…押し付けがましい。
生理痛問題もそうですよね。

例えば男の人が睾丸への打撃はこんなにも痛い!と伝える番組を1時間半されたら世の女性はどう思いますか?
無い器官の痛みなんて解かる術もないので、
「へー…そうなのね(棒)」
となりませんか?
理解は要らない。出来ないし。だからイヤミさえ言わないでいてくれたらいい。

尿漏れまであの可愛いガッキーで表現された時には「やめたれ」と思いました。
秘すれば花って事もあるだろう。

私は結婚して子供が居る立場ですが、「これからの理想の夫婦・子育て!」をドラマで見てもなんかモニョります。
対比のように、独身貴族の叔母さん、百合を子宮がんにしたのも痛すぎた。

「私の子宮は使わずになくなるけど…」
ってなに。
あれだけ独身で居る!という表現してたのに、結局子ども産みたかったの?矛盾。

みくりのサイコパス兄に、
「どうせ使わないんだし、とっちゃえば」
と酷いセリフを言わせてたのも引いた。
あの俳優さんとても可哀想。

夫婦別姓とか共働きとか共同子育てとか、先鋭的な夫婦!をアピールしたかったのに、結局はふつーーの家庭なわけで。
「女は結婚して子供を成してこそだ」
という、昔ながらの価値観を表現したようにしか私は感じなかったです。

それこそ百合ちゃんが前ドラマで言ってた「呪い」じゃないでしょうか。

「人は自分の価値観という刃で、無遠慮に人を刺す」
と昨日メールに書いたんですが、実体験から来ております。
まず高身長で弄られ続けたのは、「女は身長150センチくらいで男より低いものだ」という大多数の価値観のせいですよね。
つか男性で身長160センチ以下がゴロゴロ居る鹿児島でそんな事言われても。

あと二人目不妊の時も酷かった。
関係無いどこかの高齢者にズケズケ子どもの数を聞かれ「一人だ」と言うと、
「最低3人以上は産まないと!」
と延々説教食らいました。
後でその人子ども二人と聞いてなんじゃそれと思った。
「兄弟が居た方がいい」
「一人じゃ可哀想」
も浴びるほど聞きました。

ほんとうっせぇうっせぇうっせーわー!でした。

会社の忘年会二次会などでシャウトしたい歌よね。
コロナで無くなって喜んでる若い世代は多いよね。

「普通」からはみ出る人達に不寛容すぎやしませんか?この社会。
結婚をしない自由。
子供を持たない自由。
同性同士で結婚する自由。

「自由」が「普通」に殺されている。
もういいんじゃないですか?令和ですよ?
いつまで昭和の価値観という呪い被ってるんですか。

あなたはそう思う、それでいい。
だがそれを他者にもっともらしい顔をして押し付けるなと。

これ、自分にも言い聞かせてます。
所詮私も昭和世代なので、価値観の刃を何度も人に刺した事あります。これからもするかもしれない。

これに負けない為には強い意志が必要ですよね。
矛に対抗するのは盾ではなく、矛だと思います。
腹に括った一本の槍です。
グングニルです。


「容易く人一人を値踏みしやがって」
からの
「容易く自分自身を値踏みしやがって」
という歌詞は響きますわ。

同調圧力に折れない信念を持ち続けるのはいかに大変か。
うちの次女は不登校で「学校へ普通に通う」というルートから外れましたけど、
最初は学校否定…「あんな所に通っても意味ない」でしたが、
最近は「行かない選択肢でどれだけ試せるのか」というチャレンジに変わって来ています。

自分を諦めない。
信念を曲げない。

この帆先があればどこにだって進める気がするんです。
もし普通の枠という檻に苦しんでいる人達が居たら、「うっせぇうっせぇうっせぇわー!」と叫んで欲しい。

これからどんどん多様化を認める風が吹いて来ますから。
きっと大丈夫です。


逃げ恥の感想のつもりが、名曲紹介になってしまいました(笑)