流行るものというのは、それがサブカルチャーだとしてもバカに出来ない。

今爆発的人気と言えば、鬼滅の刃。
この話のテーマは「家族愛」だと思う。
素直でイイ子で強い、長男の主人公は、唯一残された妹の為に苦しい修行を経て鬼と戦い続ける…。

他の登場人物たちも、孤児であっても親のように育ててくれる師匠が居たり、
本当は母に捨てられたと思っていても、実は守る為だったり…。
鬼ですらも最期は家族が迎えてに来てくれる。

前にも書きましたが、高校時代からの親友は鬼滅の主人公が苦手だそうです。
それは「長女(お姉ちゃん)でしょ！」と言われて無理してきたので、
「おれは長男だから！」が押し付けがましく聞こえたそうです。

私もTwitterでホカホカ家族の話を見たりすると、胸が痛みます。
「いいなーずるいなーなんで私は…」と思ってしまう。

大人気アプリゲーム、ツインテッド・ワンダーランド。

ハロスイだけでとてもプレイする時間無いのですが、長女がハマって見せつけてくる。
ディズニーキャラの悪役をモチーフにした乙女ゲー？と思ったら、殊の外重かった。
ファンタジーなのに心の闇描写が生々しい。

一章なのでネタバレしますが、規律に厳しい寮長は女王様のようにふるまっていた。
それは自分が教育ママに分刻みでスケジュールを監視され、遊びも許されて来なかったから。
規律＝愛だと思い込んでいた。

典型的毒親なんですが、子どもはそう思えないんですよね。
こういう親からしたら、子どもは自分の自己顕示欲を満足させる為(有名大学出したアタシ凄い！)
支配欲を満たし、一生自分の奴隷にする為(これだけしてやったんだから老後は面倒みろよ！)だったりするんですが、
子どもはそれを「愛」だと信じたいから健気に従い続ける…。

親の洗脳は強固です。
鶏のヒナは最初に見たものを親と思い込みますが、人も似たようなもんですよね。

ハンターハンターでは、麻薬密売組織のトップの毒父描写がやたら力入ってました。
子供ながらに働いてアル中の父親を支えていた息子。
熱を出した時に、額に冷たいタオルをかけ続けてくれた、その愛の証をずっと信じていた。
しかしそれは隣のおじさんがしてくれていて、父親は息子がボコられていても見て見ぬ振りをして去った。
居たら酒代を稼ぐし、居なくなったらそれはそれでどうでもいい。
どうでも良い存在。

結果、息子は父親を殺して逃げます。

心理学では「父親殺し」という物騒な言葉があります。
母親を取り合うから云々とは言いますが、父を超える事を殺すという表現にしたんだと思います。
同時に「母親殺し」も存在する。
反抗期が一番の切っ掛けですが、中には小さな頃から暴力・暴言でそれが許されない人も大勢いる。
私も反抗期無かったでした。
親の顔色を窺ってばかりだった。甘えるなんてとんでもない。

前に内観療法の事を書きました。
閉じこもり瞑想して、親からしてもらった事をひたすら考えるのです。
私もしてみましたが、効果は最初のうちだけでした。

加藤諦三先生案の、憎み切る事もしてみました。
憎いだけでした。

毒親持ちのご依頼人に私は最初、「人を許し自分も許す事がテーマです」「インナーチャイルドを癒して下さい」と書きました。多くのスピで言うような上っ面のアドバイスでした。
自分出来ていないくせにどの口が。

ある日気づきが起きました。
親を許す云々の前にまず「自分を許す事」です。
子供(インナーチャイルド・子ども時代の自分)は健気に、ずっと親から愛されたいと願い、どんな親でも愛しています。
それが７歳までの記憶、月のメモリーになって潜在意識に残り続けています。

表層意識は「あんな奴！絶縁！」と思っているのに、潜在意識は「親を許せない自分が悪いのだ」と思ってしまうのです。
世間の価値観…親は大切にすべきだ、という思想も加わり、親を許せない程、更に自分を罰する＝インナーチャイルドは傷つき続けます。

優先順位が間違ってました。
まずは「親を愛せない自分を許す事」でした。
「許します」と自分のハートに向けて何度も繰り返した結果、ある日突然涙が滝のように流れた事があります。
インナーチャイルドが浄化された感覚がありました。
ホ・オポノポノを続けてきたのも良かったんだと思います。

昨日など、ほんとに優しかった子ども時代の私が思い出され、あんなに優しかったのに人を憎まなければならない環境で…辛かったねと慰めました。

占星術で言えば、冥王星天秤座世代＝氷河期世代は毒親持ちがとても多いです。
天秤座は人との協調を重んじるので、自分が我慢してでも親に良い顔見せなきゃ…となりがちだからです。
これが次のゆとり世代になると、限界きたらバッサリいくので大丈夫なんです。(一方で強力な共依存も多いですが…)

毒親の負の連鎖は、８ハウスに現れている場合があります。
８ハウスは先祖、親からの因縁を引き継ぐという意味もあるからです。
８ハウスをこう表現する占星術師の引用です。

個人的な傷つきやすさを経験する事なしに、変化は起こらない。
後天的に得る事になった傷つきやすさ、自分の弱さや恐れと向き合う事なしには、
強くも賢くもなり得ない。

後天的…つまり生きているうちに傷つきやすくなったというのは、親からの愛が足りなかったという事です。
怒られてばかりだった、命令されてばかりだった…
「自分はありのままで愛される存在なんだ」という自己受容が育たないと、身を守る殻ばかり厚い…変なプライドばかり高い、めっちゃ傷つきやすい人間の出来上がりです。
ネットで誰かれ構わず叩いて攻撃する人達は、大半がこの系統。

まず、親は人として未熟な存在だったんだ。それに育てられた自分もまた未熟なんだ。
と辛い事実を認める。
そこで過剰に被害者ぶってはいけません(私してましたけど)
まずそんな自分を許し、認め、愛します。

自分が愛せないのは理想を高く見積もっているからです。イッツミー。
どーしようもなく小者なんだなーと自覚すれば、伸びしろがデカイという事で成長するだけですから。

この伸びしろを体験したくて、毒親を持ったのかもしれません。
自分を壊して、再生していく事は順調に積み上げるよりも強い快感があります。
痛気持ちい…！(マゾ)

そして次の段階へ進みます。
ここからは蠍座特有なんで、人を選びますがあくまで参考程度に。

親が死んだもんとして考える。
親殺しならぬ、「親仮死」

私の父は2017年にリアルに亡くなりました。
仏壇に「早死にして欲しい」と本気で願うくらいには憎んでおりました。
そして罪悪感もないという凄さ。
母とか知ったら罵倒しまくるだろうな。

水と油のように仲が悪かった。
しかし夢の中に定期的に現れるようになり、占星術でとても生き辛い魂だったというのも解り、理解が少しだけ許しに変化していきました。
あのまま生きていたらダメでした。
物欲凄くて、家も庭も物で埋め尽くされたでしょう。借金も重ねたはず。

じゃあ母は？と言えば、私の中で一旦死にました。
すごい暴言を吐かれた事があり、その時にもうなけなしの親子の情がブチッと切れ、
母親を母と思わないと決めたんですね。
他人。他人がまぁ文句言いながらも育ててくれたんだから、表面上の感謝はしようと。

結局血の繋がりに甘えているのはお互い様だったんです。
他人だと思えば感謝すら沸く。
スピ的に言えば、前世で殺し合いをするくらい憎み合った相手と家族になる事もままあるそうです。
私のケースで言えば、父は城主で私は奴隷で、病気したら小屋に押し込まれ足蹴にされて死にました。

現世では父は逆に私に看病される羽目になり、悔しそうでした。
ザマーミロでしたね。
私の方が魂レベル上なんで。あんたと同じ事はしない。

若ければ若い程、魂レベル上の人が多い、つまり子どもの方が親世代より上なんで、余裕持って下さい。
いつまでも支配されなくていいんですよ。
親世代は「この恩知らず！」とファビョると思うけど。


実際、タロットしていた時娘さんの鑑定で母親の支配を指摘したら、後日母親からお怒りのメールを貰った事もありました。こわいこわい。
ある知人は母親に一時間おきに電話をかけて報告が義務付けられていて、結婚して子供出来ても支配はまだ続いています。
端から見れば異常ですが、それが子供も当たり前としてやっているのなら仕方ないですよね。
共依存は難しいです。

でも親と関わって苦しい方は、まず失った反抗期を取り戻す…火星を使って怒る。
自尊心を、境界線を守る為に闘う事。
同時に自分を許すワークをしてから、任意で「親仮死」試してみて下さい。
割り切ったら、仏様に思えてくるかもしれませんよ。



罪悪感ってすごい曲者なんで、他人にムカッときて〇ね！とか思ったらすぐ、
「心無い思いを抱いた自分を許します」
とアファメーションして下さいね。
この本オススメです。
もちろんポノもいいですよ。
だーれも褒めて来なかったんだから、自分だけは自分の味方、甘やかして褒めてもいいですよね。
私なんか毎日褒めてる。
「ダメな私も超かわいい💛」

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