下の子が自閉症と診断されたのは、1歳半健診の時でした。
夜泣きがとても酷く、大人より睡眠時間が少ない赤ちゃんで、それ以外は普通の発達だったのですが、
酷い嘔吐下痢をしてから遅れが見えるようになりました。
あげくアトピー発症。

発達障害とアトピーに腸内細菌が関わるという説は本当だと思う。
もちろん資質?はあったのでしょうが、あれで酷くなったのは確か。

保健師の同情の目がとても辛く、1年は受け入れられず苦しみました。
幸い、病院でとてもいい先生にめぐり合い、親のカウンセリングまでして貰って受け入れる事が出来ました。
きちんとした診断名が出たのも、どろどろした不安が固まり、その上に立てた気がします。

保育園が療育の所よりも合っていたらしく、とても良く育てて頂きました。
小学校に上がる前の学力テストで標準に満たなかったので、迷わず特別支援学級を選びました。
先生にも恵まれ、成績も普通以上になりました。

下の子は早期発見・早期療育で上手くいったケースです。
しかし上の子は、当時まだ検診の発達の網の目が大きく、見逃してしまいました。

軽いアスペルガーだと思います。
長年の我慢が、不登校という形に出てしまいました。
身の回り調べですが、発達の子が不登校になる確率はとても高いです。

しかしこれだけ発達が増えると、何が普通で異常かも解らなくなります。
私自身も、発達の可能性が大です。
旦那もアスペルガーだと思う。会話通じない。

こんな時、ドグラ・マグラを思い出します。
鬱病の時に読んだのですが、何故かホッとした記憶。
「みんなキチ○イ天国だ!」
みたいなセリフがあったような気がします。
斜め45度下にポジティブ。

もう変なら変で、開き直るしかないんですよ。
発達は脳の構造の違いなので、治る事は出来ません。
でも改善する事は出来る。
その為には受け入れる事。

しかし最初の段階では絶対に受け入れられません。
私の段階はこうでした。

・拒絶
「まさか我が子が…そんなはずはない」
「いやだ、受け入れられない」
しまいには、可愛くも思えなくなりました。

・悲観
これからどうしたらいいんだ…

・絶望
育て方が大変、私の場合睡眠がまったくとれなかったので、
心身ともに疲れ果てていました。

・ちょっと上向き
絶望の底につくと、バウンドして上がってきます。
色んな文献など読んでみる気になります。

・専門機関へ
町の子育て支援や病院など。
相性があるので、合うところにいきつくまで探す。
へたな専門家より、熱心な保育士さんの方が良かった。

・受容
この子のすべてを受け入れて、生きていこうと思えた。

こちらに少し似てますね。
キューブラー・ロスの死の受容過程

第1段階:否認(否認と孤立)
死の運命の事実を拒否し否定する段階です。周囲から距離をおくようになります

第2段階:怒り
死を否定しきれない事実だと自覚したとき、「なぜ私が死ななければならないのか」と問い、怒りを感じます

第3段階:取引
死の現実を避けられないかと、「神」と取引をします

第4段階:抑うつ
何をしても「死は避けられない」とわかり、気持ちが滅入り、抑うつ状態になります

第5段階:受容
死を受容し、心にある平安が訪れます

参照

何故この記事を書こうかと思ったのかは、どこかで発達の診断をされた子どもに絶望する親の書き込みを寝ぼけながら見たからです。
「普通が良かった」
という親に、批判が殺到していました。

経験者以外は黙っていてもらいたい。

どんな人格者だって、絶対に一度は思うんだ。
「普通が良かった」って
そう思う事は罪でもなんでもない。
当たり前。
それから、時間をかけて受け入れていく。

日本は、
「子どもの為に親が犠牲になるのは当たり前だろ!」
という謎の根性論がありますが、間違っています。
傷ついた親の心の修復が最優先です。

カウンセリングなど、積極的に受けて欲しいです。
友達に相談したり、同じ発達児の親と話したりもいいでしょう。

下の子は私の心と比例するように、落ち着いてきました。
子どもを無理に変えようとせず、まずは自分の考え方を変えて欲しい。

よく言う、
「人は変える事が出来ない。自分は変える事が出来る」
です。


スピリチュアルでは、発達もスターシードの特徴だ!という考えもありますが、
私の見た限り、そうともいえませんでした。
親がマイナスをプラスに思いたいだけの甘い餌に思える時もあります。

「障害じゃない!特別なんだ!」
と思ってもいいのですが、そこできちんとした療育を受けさせないのがとても問題。
普通学級に多動症の子がいて学級崩壊に至るケースも多々あります。
スピの本より、まずは一冊でも発達の本を読んで欲しいです。

早期発見、早期療育に勝るものはありません。
目を反らし続けた結果、大人になってから苦しむのは子どもです。
新幹線の殺傷事件の犯人のケースは、その最たるものです。
彼の親は無関心で放置した責任は犯人より重いと思います。

悩むだけ、あなたは素晴らしい親です。
ちゃんと考えてるって事ですから。

将来の悲観より、まずは今に集中してみませんか?
少しずつ、出来る事が増えるているはずです。

旦那の弟の子が下の子と同い年なんですが、彼も発達があります。
片親で祖母が多く関わっていますが、祖母がいつもイライラと、
「どんくさくて不器用で、イライラする」
と言います。めっちゃ心が痛くなる。

昨日は一緒に遊ぶ機会があり、ヨーヨーを持っていたので、一緒にしました。
私はスケバン刑事世代なので(笑)上手いです。
なかなか心を開かなかった彼も、それには目を輝かせ、一生懸命練習しだしました。

その諦めない、熱心さにまず感動。
3時間後には、上に上げられるようになりました。
私は心から感動して、ブラボーと拍手でした。

子ども自己肯定感を育む為には、まずは親が自分を好きであること。
好きだと言えるような生き方をしている事。
自分を好きだとナチュラルに人を褒める事・利点を見つける事が出来ます。

少しずつ、少しずつです。

発達障害 (文春新書)
岩波 明
文藝春秋
2017-03-17


よく子どもへの声かけの本がありますが、セリフが臭く過ぎて日本人には無理。
例:「よくがんばったね!君はなんて素晴らしいんだ!!」
欧米か。
それより、否定の言葉を発しないように気をつけた方がいい。
なるべくプラスの言葉に変換するとか。

例えば朝の準備が遅い子に関しては、
「はやく!」
と急き立てるより私は、
「45秒で支度しな!」
とラピュタの女ボスの声顔で、カウントを始めます。
「10!9!8!…」
と言うと急に動きが早まるのが笑える。

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