しょうろうびょうし【生老病死】

〘仏〙 人としてまぬがれられない四つの苦しみ。すなわち生まれること、年をとること、病気をすること、死ぬこと。四苦。

出典 三省堂

どんな金持ちだろうが、頭の良い人だろうが平等に訪れる苦しみです。
生まれる事が苦しみに入るのが感慨深いですよね。
「人は泣きながら生まれてくる」
ってやつです。

宗教観で、この世は修行する為に生まれてくるんだ…と捉えれば、それは苦しみなのかもしれません。
この4苦をすべて克服すれば、釈迦のように悟り…解脱するのでしょう。

  • 老について
18歳で社会に出て、34歳独身の先輩につきました。
事あるごとに自分の見た目を私に聞いてきました。
「ねぇ?今日メイク崩れてない?」
「ねぇ、ここのシワ深くなってないかな?」

当時から女っ気のない私は、
「どーでもいいー」
と内心辟易しておりました。

女性はいくつになっても、年下の女が年齢に関する事を言うと目を尖らせるというのを学びました。
「年とりたくない」
なんて言おうものなら、総スカンですよ。

私はなぜか、昔から早く歳を取りたいと思っていました。
すっとばして40歳になってもいいと。
年上の先輩方はみんな、
「若いうちが花よ」
「歳を取っていいことなんて一つもない」
と言い切っていましたが、そうは思えなかった。

私にとって若さは苦悩でしかなかった。
早く成熟したかったんでしょうね。
その予感は当たり、40になった昨今とっても生きるのが楽です。
どんな困難が来ても負けない気がします。

マイエンジェル、女神ちゃんは絶対に、
「歳を取る」
とは言わない子でした。
「年齢を重ねる」
というんです。素敵。結婚したい。

年輪のように重なって、厚くなって、どっしりと大地に根を張り天に枝を伸ばす。
どんな雨風にも負けない。
枯れてきてもその風格は味となる。

失った若さを嘆く先輩方が多すぎます。
若い人たちがそれじゃ不安になります。
容姿が衰えようが、尻が垂れようが、私は今の自分が一番好きです。
おばちゃんと自称しまくってます。ずっとなりたかったですから。おばちゃんに。

精神の成熟は肉体の衰えを補って余りあります。
よって、老いは苦しみではありません。
楽しみです。

  • 病気をすること
生理が始まった頃から痛みが酷く、PMSの情緒不安定・ヒステリーも酷く、人間関係を壊した事も多々。
20代で卵巣腫瘍が出来、出産の度に生理痛は酷くなる…。
月半分は寝込んでいる事が多くなりました。

生理は病気ではないので、周りは当然冷たいです。
「また寝てる」
の言葉がどれだけ辛かったか。

若い時期のほとんどを、生理の辛さですごしました。
今年の1月、ついに卵巣腫瘍と子宮にもおできが出来ていたので、卵管と子宮摘出する事になりました。
卵巣は残るので、ホルモンバランスはそのままで生理が無くなるだけです。
人生が変わったといってもいいでしょう。

手術が終わり、管に繋がれ、吐き気と頭痛を堪え、オムツはめられて思いました。
普通に生活出来る事がどれだけ奇跡か。ありがたいか。
今は毎日、身体に感謝しています。

人間、幸せなだけだと幸せを感じなくなります。
お菓子毎日食べてたら飽きますよね?
病は大切な気づきだと思います。

それが死に至る病でも。

  • 死について
子供の頃、太陽が膨張して地球を飲み込むというドキュメンタリーがあり、コタツの中で震えていました。
自分が消えるというのは怖いはずです。
私はなぜか、死と隣り合わせの人生でした。
小1で車に轢かれ、
小学5年生で山で遭難。
中学で轢き逃げ。その後2回轢かれる。
副作用で逝き掛ける…

命狙われてんのか!ってくらいでしたが、骨折一つしたことない奇跡。
寸前で何かクッションになってくれて助かってるんですよね。
後でその正体が解ったんですけど。

いつしか達観して、「ひとはいつでも死ぬな」となりました。
19歳からうつ病になって常に死にたがっておりました。
身内が何人か亡くなりましたが、涙を流すことはなかった。
霊体がそこに立っていたのを見て、
「ああ、人は死んでも終わりじゃないんだな」
とある意味悟りました。

いのちの時代で、胃、すい臓など摘出しても働いている建築士の方が出てきました。
タイトルは、
「しゃぁないを生き抜く」
こうなったのも、「しゃぁない」と割り切っているんです。
腹が据わっているというか、覚悟が決まっているというか…

私も好きな言葉になりました。
「しゃぁない」
嘆いても、健康は戻らない。
諦めから始まる何かもあると思います。
なにせ肉体は死んでも魂は死なないんですから。

ぶっ飛びすぎて理解はされませんけど、いつか誰しもが解る事です。

この世に生まれてくるのが修行と考えると、辛くて当たり前と思ってしまいます。
学びと思えば、前向きになれます。
ほとんどが辛い事でしょう。
その中で、1秒でも多く笑えたら、楽しめたら素敵だと思います。

私の最期は、皆を盛大に笑わせたいです(笑)

あなたのなかのやんちゃな神さまとつきあう法 [ 金城幸政 ]
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面白い本でした。私も鼻にボールペン刺したままクライアントと接して見たい。反応みたい。
笑いは人間に許された最大の財産だと思います。
芸人体質に生まれて良かった~

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