動けなくてさ!(いきなり)

元々身体は丈夫ではないのですが(ゴリラみたいなのに)
最近は寝込む回数多すぎて、流石に焦っておりました。

もちろん検査しても何も無いです。
これは精神的なものか…と悩んでいた所、精神科の婦長さんから借りた本にユングの話があった。
ユング研究で有名な著者の本を一冊買ったら、ちょい内容が教科書みたいで難しかったんですが、


ラストの章のアクティブイマジネーション(以下AI)の実践例が引き込まれました。

あるトラウマを抱えた女性が無意識の世界を旅するのですが、まるでRPGのような展開なのに、ちゃんと出る物に意味があり、徐々に成長していくのが解った。

そう!ベルセルク!

心に傷を負ったヒロインの精神世界に入っていく話なんですが、黒い犬が導くんですね。
内容がまんま同じでした。
きっと三浦さん読んでますね。

無意識と言えば夢占い。
ネクタイが出てきたらペニ〇とか、シモネタ大好きフロイト先生。
それを突き詰めたのがユング。神話などにはある似た要素がある事から、私達人類の意識はみんな繋がっている=集合的無意識を見つけた。

そこにはパターンがあり、例えばイザナギのように生み出す女性はグレートマザーと呼ぶ元型。
基本パターンと思って下さい。
タロットもこの元型です。

集合的無意識の先が、類心的レベル※1
著書によれば、発達障害・トラウマを抱ている人達はこのレベルに達しやすいそうな。
統合失調症の人は別の世界にアクセスする力があり、実際に見えている…幻覚ではないと信じてるんですが、恐らく類心的レベルでしょう。

前置きはこのくらいにして、私のこの身体が動かないのは、潜在意識を探れば分るのではないか?
レッツ・チャレンジ!AI実践!となった記録です。
なお、普通の方は専門家の指示のもとされた方がいいと思います。
私はそっち系の修行しているので大丈夫と踏んでやりました。
念のため、リアルにアンカー…側の机に意識の糸を繋ぎました。戻りやすくします。

夢と現実の狭間くらいに脳波を落とします。
深い瞑想状態。
普通の瞑想なら雑念を沸かないようにしますが、沸くままにします。
明晰夢に近いかも。
さてスタートラインは…。

1.灰色の海辺。私は手足がなくアザラシのように砂に頬を付けて、私には何も出来ない…無力感に泣いている。
背後に誰か立っている。

分析:日本神話のヒルコのようだ。イザナギ・イザナミ最初の子でありながら失敗作で海に流され捨てられる。
その後二柱はアマテラスなど三貴神を生む。
優れた姉妹に対する劣等感だろうか?
手足無いから何も出来ない、は資格何もないから…に通じる。
無力感だ。

いきなりダルマ。このヒルコもまた世界各地に似た話があるので、元型なんだと思う。
「どろろ」もヒルコがモデルです。
いきなりスタートからハードモード。
手足がないから「何も出来なくて当然だ」と正当化を現しているんですね。

2.変わらず灰色の海辺に横たわって惨めに蠢いている。
しかしそのうち手が生えてきた。足も少し出てる。でも起き上がる気が無い。
背後の年配男性?はずっと黙って立ったまま。

分析:灰色の意味


無価値感…それな。
前に絶望仕切ったときに見たのも灰色の海辺だった。
あそこは私の絶望の縁なんだろう。
夢では亡くなった息子が居たが、今回は年配男性。 未だ顔は見えない。
私は顔を上げる気力がない。


3.灰色の海辺で蹲ってるうちに手足はすっかり生えた。胎児のように丸まり頑なに動きたくないと心で叫ぶ。
私が動いてろくな事は無かった。良かれと思って優しさを行動にしてきたのに、仇で返された。哀しい。悔しい。動きたくない。

涙がイメージでも現実でも溢れる。この海は私の涙の総量だ。
慟哭の勢いで半身を起こす。叫ぶ。哀しい!悔しい!もっと優しくされたかった!
駄々をこねる子供の姿。海に向かいひたすら泣きつくした後、スッと立ち上がる。

分析:海は子宮の中。時間は同時に存在してるので未来も解っていた。
哀しみを無理に押し込めて、無理やり進んできた。その蓄積が慟哭。
全てを吐き出し、ようやく立ち上がった。

私は日常動作でも疲れやすくすぐに寝込んでしまう。
それは「動けば失敗」というループから「動きたくない!」と潜在意識で強烈に自縛していた結果だったのだろう。

元気ならばやる事も増えて関わる人が増えたらまた傷付けられる。
すべて身を守るため。


ここで答えが半分出たようなものですね。
もちろん自覚なんて無かったです。動けば失敗…の経験から動かないようにしてるなんて。
無力感がベースで、失敗体験が層となり包む…それを30年近く繰り返してきたのですから、
突然動けなくなったわけでなく、蓄積なんですよね。記憶ないだけで。

怒りを正常に発散出来たお陰で立ち上がります。

4.一旦しゃがみ、両手に湿った砂を握りしめ、背後の男性に投げる。
その姿はモモの時間どろぼうのよう。
「お前のせいで私は苦しんだ!」憎しみを砂と声にして男にぶつける。
男は女性に変化した。
子供の姿が大きくなったような姿。25歳位。

彼女は私の手を引き歩く。細く暗い洞窟。無機質な壁。しばらくして目の前に丸い重厚な扉。
開ける?と問われ、頷く。
二人で開ける。黒い空間に投げ出され落ちてく。
底は群青色の滑らかな床。冷たくない氷のよう。
歩くとだんだん岩に苔の洞窟へ。上がっていく。

雲が下にある山脈の上に立つ。割れた断壁。向こうにそっくりな姿。何か言ってる。呼応するように音を出すと目の前の空間に虹色の波紋が次々浮かぶ。
崖は狭まり、割れた山は一つに戻る。私達も一つになった。充足感が満ちる。

分析:男は規則を押し付ける存在。それを攻撃すると女性に変わる。
未来の自分に手を引かれ精神の底から別の世界の私と会い融合する。
灰色の世界から無機質の洞窟→自然のある世界へ。現実へと踏み出したようだ。


谷は女性性、山は男性性。

女性の場合、男性が出たらそれはアニムス。逆はアニマというそうですが、
私の中のアニムスというのは、私が苦しんでいても見てるだけで何も言ってくれないし手も貸してくれない。
まんま、父親です。
そういえば人生で男性に助けられた事って皆無だなー。
背が高く力も強いから頼る必要無かったし。

役目御免とばかりあっさり男は女にチェンジします。
成長したイメージの中の私のようでした。
あ、現実の私と夢の私は容姿が違います。

洞窟は違う世界を繋ぐ通路。
欠けた別の世界の「私」を統合した事で力がみなぎります。
現実と書いてますが、類心的レベルの事です。
どんな世界か…ファンタジーそのものとしか。
ネバーエンディングストーリーもここと繋がり書いたものだと断言します。
神話の世界ですね。

5.立ち尽くしていたら、ハムスターのワラビが来た。再会を喜ぶ。呼吸はゆっくりで小さな羽があり、私の肩へ。
山を降りるとどこまでも続く高原。足取り軽くいつの間にか14歳くらいに成長。無晒布の狩人のような姿に。
村の遺跡へ。誰も居ない。

川に着いた。躊躇したが岩を伝い向こうへ行く。
森に入る。暗い。ムベのような赤い果実を食べる。ワラビは食べない。
腰を下ろすと右手地面に不自然な黄色い薔薇が一輪咲いていた。

分析:精神世界のガイドは小動物がするという。ナウシカのテトみたいに。ワラビの呼吸がゆっくりなのはこちらの時間からの解放。
川は転機。暗い森は迷いだが悲観は無し。赤い果物は成熟した女性性。黄色い薔薇は嫉妬心。
初潮を迎える歳になり妊娠の実と嫉妬心を得る。湿った土も女性性だ。

女性性の統合のようですね。
茶色の服になりましたが、「安定」「バランス」「成熟」と何とも納得。
ワラビとの再会嬉しかった。

6.ワラビが羽を伸ばし案内するように前を飛ぶ。森を駆け抜けると灼熱の砂漠。遠くから馬車が。ワラビは私の胸に引っ込む。
鎧を付けた使者達に促され馬車に乗り砂漠を越える。
やがて石畳になり灰色の遺跡のような中世の城へ。槍先のように尖った城

中には高い位置に尊大な王。歓迎されてはいない。部屋に閉じ込められる。
外は灰色の雲。雨が降る。

金髪の妖精が現れ私にシンプルな短い剣を渡す。ワラビは寝たまま。私もベッドで寝入る。

分析:男性性の世界に入り幽閉される。女性性への否定か?
剣は男性性だが、とても手に馴染み好ましいもの。
このプレゼントで安堵出来たのか寝たようだ。


鎧の使者たちはタロットの戦車を思わせる。
女性性の世界から男性性の世界へ。
剣は腕より短いもので皮の手に馴染む鞘に入っている。
これがずっとお守りになる。

7.寝てる間にとても疲れていたのに気付く。長く寝入っていたがノックに気付いて開けるが誰も居ない。
鍵が開いている。長い廊下を進みドアを開く。地下へのハシゴ。
降りて底へ行くと地下の回廊。また進む。

分析:現実でも疲れている理由を思い出す
W入学からのW退学。手続きに奔走した。お金も失った。疲れるわな。
剣を胸に長く寝ていた。
巨大な城なのに誰にも会わない不思議。
地下は無意識の世界。

省きましたが、7回目は丸まるずーーーっと寝てました。
3回目の自覚は、ごく最近の疲労の原因でした。
私達は起こった事を放置して次へ進むから、何年か後にガタが来るんですね。
現実の私もホロホロと泣きました。
疲れを充分に取って次の段階へ。

8.ひたすら狭い回廊を歩く。不思議と暗くは無い。わらびはずっと寝ている。
この子が亡くなった時の辛さを思い出した途端、周囲に亀裂が走り暗闇に落ちていく。
途中わらびは浮かび私だけ急速に落ちる。

かなり長い間歩きました。歩く事で考えが整理されて気持よくなるくらいに。
そうなるともうガイドは要らないから、ワラビは寝ていたんでしょう。
次の段階へ進むには、心の傷を思い出す事。
ワラビは役目を果たしてまた別れました。

倒れたのは白い花。天使の羽のよう。
洞窟の中に発光する一面の白い花。
中央の泉にはマリアのようなエメラルドグリーンに発光する女神。
優しく言葉をかけてくるが私は剣を抱きしめ警戒。

光を失い萎む女神。
「あなたはマネキンだ」
そう言った途端背後から一斉に赤黒いマグマが襲う。女神は叫ぶ。
「お前が殺してきた奴らだ」

怨嗟に飲まれそうになるが剣を抱きしめていると感情がぶれない。
「殺さなきゃ殺されていた。それはお互い様だ」
「しかしあなた方の無念は私が全部背負う。申し訳無かった」
マグマが力を失い、女神の前に出る。彼女にも謝り土下座すると、
元の姿に戻り私の中に入ってきた。

背後をむき、マグマ達にも声をかける。一緒に行こう。
親指程の小さな白い人型になり一斉に私の方へ。
螺旋を描き押し上げて行く。上へ上へ…巨大な木となり宇宙に出て、そこには美しい地球がみえた。大きな女神が微笑んでいた。終わり。


まとめ:ひたすら下に潜って行った場所は個人的無意識。
エメラルド女神は欺瞞。マグマ達は罪悪感。それに向き合う事で統合。

地球上にある集合的無意識に飛べた。大きな女神はその象意。
こちらの時間は10分でもあちらは数時間に感じたのが面白かった。

怒涛の展開(笑)
意識は別に層になってるわけでなく、あちこち行き来出来るものかも。
エメラルドグリーンは私にとって象徴的な色でして、子どもの頃はよくそんな光を見てたんですよね。
ハートチャクラでもあります。
欺瞞…とっさに出たんですが、スピ被れしてた時に私はこの欺瞞の女神をえらく成長させてしまいました。
自分の心の闇は見向きもせずに、愛だの光だの許しだの…。

マグマ達は過去生で私が殺してしまった人達の魂でもありますが、私の罪悪感であり、閉じ込めた負の感情でした。

女神もマグマも私の一部です。
今まで切り離してきて申し訳なかった…。
これはホ・オポノポノの効果だと思います。
「許して下さい」
と心から思えた。

剣は結局一度も抜かなかった。
剣=自信
自分を信じる。
これがあれば周りで何が起ろうと振りかざす必要はないんです。
それを軸にすれば謝る事も容易。

謝れない人は、とても自尊心が傷ついてる人なんですね。
自分というものが無い(と思ってる)から、謝った途端存在が消し飛んでしまう!
と恐れている。

赤黒いマグマが白い木になるのは象徴的です。
自分の負の感情を統合した時に、私達は皆あの世界に行けるのかも。
地球は美しかった…。
大きな女神はああしてずっと見守って愛を送っているんだと感じました。


私は大きなトラウマというのが無いので、わりとスムーズに行きましたが、
本の実例の女性はかなり大きなトラウマがあるらしく、精神世界の旅は手に汗握るレベルでした。
それでも徐々に成長し、克服していくのが分かりました。

さて疲労の方ですが、このAI直後は浄化された感じで動けました。
しかし翌日からまたダウン。
これ本当に心の中から聞こえました。
最後のひと押しでしたね。

精神的不調だけでなく、肉体的な病気も同じだと思います。
潜在意識という倉庫に、押し込めた負の感情が溜まりまくると不調となって現れる。

脳、顕在意識はバカです(笑)
いくらでも肉体を酷使しようとします。
「大丈夫!まだいけるって!がんばれって!!」

小さい頃に頑張っても認めて貰えなかった。
ネグレクトだった…
そんな経験から来ている。

頑張らない私は価値などないと。

不安恐れから来る頑張りは、いつか破綻します。
最優先するのは無理して頑張る事じゃなく、立ち止まり心と繋がる事。
潜在意識というと大げさだけど、本心の事です。

その為に、煩い脳を黙らす瞑想が必要なんです。
一日5分でもいい。
自分の心を見つめ直す時間を持ってみて下さいね。

参考

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