いや~~~米津さんの紅白良かったですねー!

あの美術館と演出考えた方、そーとーな米津ファンですね。
すごく考えられて隅々までの拘りが半端なかった。

レクイエムですから、礼拝堂のような空間がとても荘厳な雰囲気で、見てるだけで泣けてきました。
ダンサーが主張し過ぎとかネットの声上がってましたが、
あれは米津さんも「そうして」でああなったんじゃないかな。
姿極力見せたくない人だから。

あと喉痛めてませんでした?
コンサートしている人が、1曲で声ガラガラなるとかないし、音程も微妙にズレたのはそのせいかと。

細けェ事はいいんだよ!!( ゚Д゚)

私は生で懸命に歌う彼の姿に、どこかが浄化された気がしました。
祖父さんを亡くされて作った曲との事ですが、同年私も父を亡くしており、Lemonは何度も何度も聞いて涙していました。
カタルシスがおきたお陰で、早く立ち直れた気がします。

その後も全アルバムを聞いて、すっかり米津ワールドの虜となりました。

今スランプらしいですが、ええんやで。
これだけたくさんのストックかるから、全部覚えるまで時間かかるし、充分楽しめますから。


Lemonのプレッシャーの後に「フラミンゴ」という曲を作られたんですが、酔いどれた感じで面白かった。
公式で聞けます。

なんとラジオが載っていて、そちらの抜粋です。

みっともない自分をいま一度出した方がいいのかな。
みっともない部分を見せた方が自由に生きれる。

プライドが肥大化すると自分で自分をがらんじめにしちゃう。
そんなどうでもいいものに執着して、自分の作る音楽が狭いものになってしまうのは本末転倒。

音楽に対して誰よりも自由でありたい。
強くあらねばならないというマッチョイムズきらい。
これからの時代にそぐわなくなる。

(自分は)弱い人間だと思って生きていた。
強くならないといけない。とおもってきた。

皆がそうなれない。
適合できなくても生きていけるのが、一番美しい。

マッチョイムズは誰もやれない。

受け皿からこぼれ落ちた人間はどこへ行けばいいのか。
野垂れ死ぬしかないのか。

自分が弱いから考えてしまう。
みっともない人間も、おれみたなのが肯定しなきゃいけない。

ポップソングは色んなものを鋭利につきつめていけば誰も見た事がない、
誰もやった事ない事をやりたい。
その軸は変えたくない。

真っ暗な中を手探りで歩いていく。

フラミンゴはみっともなさがテーマ。
ゲラゲラ笑いながらつくった。


受け皿から零れ落ちた…私この言葉で泣いてしまったんですね。
社会に適合できなかった私もだし、不登校の娘もだし、自閉症の次女だってこれから苦しい事がたくさんある。

「弱い人間だ」
で片付けられ、社会の片隅で息を潜めて生きるしかないのか。

高卒でブラック企業に勤め、ノイローゼになって辞職願い出した時、上司に言われました。

「〇〇さんは、優しいんだね」

物凄く悔しかった。
言葉の裏に、
「優しい=弱いんだね」
というのが見えたから。

実際、優しい、繊細な人がやられてしまう世の中です。弱肉強食。

米津さんも引きこもりながら、何を想っていたんだろう。
普通に生きられない人間の苦しみを噛みしめていたのか。
じゃないと、あんな歌詞書けない。

マッチョイムズというと、すぐ三島由紀夫を思い出すんですね。
虚弱体質で繊細だった彼は、身体を鍛えぬく事で自分を保とうとした。
しかし心はどうにもならず、自決…。


私はその後何度も、世間の壁にぶつかり負傷して、それでも這い上がってきました。
零れ落ちても、必死で登ろうとした。

根本が間違ってたんです。

私が大多数に合わせるんじゃない。
私が満たされたら、そのままでいいんだ。
そこに存在しているだけで、いいんだ。
バカにされても後ろ指差されても、自分が好きなら平気なんだ。

そこに気づいた途端、居場所が見付かりました。
優しさを、強さに変える事が出来ました。


米津さんの歌詞も、ある時点から変わっています。
失望感から見返りの無い愛が見えてきました。
自己完結なものから、他者へのメッセージが増えてきました。


私はにわかファンなのでまだ聞き込み足りませんが、転機になったのはこの曲ではないでしょうか?

歌詞と見ながら是非!ポップな曲調なのに深いい。

これ聞いた途端、不登校の娘が浮かんだんですね。
傷つくのが怖いから、傷つけたり、眼をふさぐ。
与えられているものに気づけない。

自殺した友人に向けて作った…という噂あるんですが、本当かもしれませんね…。
もしくは、自分の魂に向けて作ったような気がします。


「米津さんは才能あるから特別だ、自分とは違う」と思われるかもしれません。
でもあなたのその繊細さは、すでに特別なんだと思います。

無理して強くなる必要なんてない。


最後に、忘れられないセリフを書きます。

知的障害者をテーマにした「聖者の行進」というドラマで、弁護士のいかりや長介さんが、
「強くなりたい」
と言った主人公に向けて語った言葉です。

強くなることはないんです
弱い自分に、苦しむことが大事なんです
人間はもともと弱い生き物なんです
それなのに艱難(かんなん、心の苦しみ)から逃れようとして、強くなろうとする


強くなるということは、鈍くなるということなんです
痛みに鈍感になるということです

自分の痛みに鈍感になると、人の痛みにも鈍感になる
自分が強いと錯覚した人間は
他人を攻撃する、痛みに鈍感になり、優しさを失う

…いいんですよ、弱いまんまで
自分の弱さと向き合い、それを大事になさい
人間は…弱いまんまでいいんです
いつまでも…

弱いものが手を取り合い、生きていく社会こそが素晴らしい




さぁ、零れた者同士、手を取り合いませんか?
仲間は、たくさんいるよ。

上記の曲はこのアルバムです。
ボカロ色がまだ強いですが、この頃から変化がみられる。

次のアルバムBremenは完全に変わっている。

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米津さんはライトワーカーとして、これからも大変な使命があると思いますが、
時代が彼を生んだんだなぁ…。ジョンレノンと同じオーラを感じます。

超余談ですけど、ワンピースのコラさんというキャラに何か似てる。
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兄がドフラミンゴ(笑)

こ、コスプレして欲しい…。ルーザーの衣装なんか、それっぽい…。