昨日半端なままでupしていてごめんなさい。
気になるタイトルだったかもしれませんが、また次回。

親戚の60代ご婦人の真里さん(仮名)の話に感じ入る所があったのでここに記します。

真里さんは二人姉妹の長女。
初めての子だからさぞかし大切にされたのかと思えば、戦争帰りの父親が大変厳しかった。
母親も庇ってくれる事はなかった。
下に住む弟夫婦の家へ逃げ込み、ほぼ娘として育ててもらった…というのは聞いていましたが、
逃げ出したのがまさかの三歳でした。
三歳の子が親を捨てて逃げ出すって、虐待の域だったんじゃないかな。

それから6年間も次女が生まれなかったにも関わらず、実の親は何もしなかったそう。
弟夫婦は実子が居なかったのもあり、真里さんの学校行事もすべて出て優しく育てた。
実親は長女の失敗を踏まえてなのか、次女にはとても優しかったそう。

何不自由ない生活で大人になった真里さん。
お見合いで結婚してから不幸が始まります。
夫が酒乱、借金作るダメ男ででした。
男の子3人を育てながら、生きた心地もしなかったそう。
義親が残してくれた遺産も、旦那の借金と息子達の大学費用にほとんど消えた。

我慢して我慢して、夫が病気になり大人しくなったけど、息子3人は都会に出て、孫の顔も全然見せてくれない。
あげく、
「お父さんがあんなだったのは、お母さんが何でも許したせいだ」
と責められる。やるせない…。
その間に、真里さんは育ての親を最期まで看取りました。

そろそろ自分の老後の準備を…と考え、困ったのは墓。
夫の本家は、夫がさんざんやらかしたので入れて貰えない。
息子3人も嫁たちも、まったく気にかけてくれないので、墓守の期待はできない。
近くの寺の樹木葬にしようと考えた。

この話を聞いて、私は電話しました。
「地元の、育ての親と同じ納骨堂に入りませんか?うちの祖父母も入っているし、墓守は私がします」
寝耳に水だったらしく、数日後返事が来ました。
「実はずっとそうしたかった。でも息子たちに聞いてみるね」

期待は薄いと思いますよ。
3人も苦労して育てたのに、子どもに迷惑かけたくないと樹木葬を選んだ心境を考えると…切なすぎませんか?
あれは無縁仏や子どもの居ない人達が入るものですよね?

墓に関しては私だって軽視していました。
でも義理の叔母の騒動※1があって改めましたよ。墓大事。

納骨堂に行った時に、育ての親さんに繋げてみました。
すると、義父さんが悲痛に叫ぶんですよ。
「真里~!真里~!」
って。
これは絶対に一緒にしないとな、と思いました。

一度繋げると、相手と同化してしまう未熟者、その夜は義父さんの意識が入ってきて号泣でした。

見合いであの男と結婚させたのを、最期まで後悔し続けていた。
苦労した末が、関係ない人間と詰め込まれる樹木葬なんて、あんまりだ。
帰ってきてくれ、一緒にいてくれ。

以前、親友の亡くなった母親と繋いだ時もでしたが、有り余る親の愛というものに触れ、涙が止まりませんでした。

「ここに~私はーいません~」
という歌もありましたが、墓、仏壇、遺骨、位牌は故人へ繋がるアイテムです。
いつでも繋がるから、居ないわけじゃない。
粗雑に扱えば、それなりの事がおきるのは散々体験してきた。
「ほっしゃどん」で検索して頂けたら、そんな話が出ます。

義父さんの意識がようやく途切れた時、ふと真里さんの言葉を思い出しました。

「血が繋がっていても、相性はあるのよ。どうしようもない事もある」

私は実親を思いました。
虐待されたわけじゃない。あからさまな差別があったわけではない。
でも他兄弟が呆れるほど、私に対しての態度がひどい。今でも変わらない。

血が繋がっていても、どうしようもない事がある…。
真里さんは親を切り捨てたけど、幸い優しい親に育てて貰えた。
私にはそんな人は居なかった。

ここでハッと気づきました。
何故、父母と同世代の人たちに絡んでいき、親切にしてしまうのか。真里さんにしてもそう。
それは、父母の愛情を代わりに求めているから。

義母さんは、何か持っていけばとても喜んでくれる。
孫の世話も何も言わずにやってくれた。
この前、日よけを屋根に上って付けてあげたら、
「こんな器用で頼りがいのある嫁さんで、本当にうれしい」
と褒めてくれた。

実母には、当たり前でお礼も言われた事がない。ケチはつけられる。
「こんなお酒より、ビールが良かったのに」など。

他人の人たちの方がよほど心が通じて、みんな優しい。
私には多くの父母が居るようなものです。
こんな愛情の取返し方もあるんですね。

父は亡くなりましたが、私は母を諦めようと思います。
あの人からの愛情は、一生得られない。
離れます。
血の繋がりなんて知らない。
その代わり、心が通う人たちと繋がりたい。

自分が愛されなかったので、子どもへの愛し方が不器用極まりないですが、それも上手くいってくるような気がします。

真里さんが言いました。
「あなたみたいな娘が欲しかった」
私だって、真里さんみたいなお母さんが良かった。
上品だし健康意識は高いし、洋裁のプロだし。
これからも仲良くしてください(^_-)-☆

欠けたパーツはいつか埋められるものですね。
心を閉ざさなければいくらでも見つかると思います。
失ったものばかり数えないで、見つけに行く旅をしましょう。

奇しくも、漫画ワンピースのサンジも毒父、毒兄弟持ちで、
海に逃げ出したら厳しくも愛情深い育ての親に出会えて…
共感の涙を禁じえませんでした。

出会いは宝ですね。人は人によって救われるんだと思います。
私は人間が大好きです。

関連記事

米津玄師さんも親に愛されなかった、元ひきこもり。
彼の歌詞は意味のない歌詞のなかに被虐が入っていたけど、だんだん愛に昇華していくのがわかる。希望の匂いがする。

うちの子達は、「よねっちゃん」とやたら親し気に呼ぶのは何故だ。
親戚のお兄ちゃんじゃないよ!

Bremen [ 米津玄師 ]
このアルバム超良かった。